
5月13日、富士市立中央病院にて手術支援ロボット「ダビンチ(da VinciX)」の内覧をさせて頂きました。
ロボットは宇宙での遠隔操作を目的にNASAで開発が進み、米国国防総省により前線の負傷兵に対する遠隔手術を視野に多額の研究費が投じられロボット技術は飛躍的に進歩しました。



手術支援ロボット「ダビンチ(da VinciX)」の特徴は、サージョンコンソール(いわゆるコックピット)4本のロボットアームを装備したペイシェントカート、ビジョンカートの3つで構成されています。
富士市立中央病院では既に泌尿器科にて前立腺がんの手術をこのロボットで実施されており、今後は膀胱がん・腎がん・子宮筋腫の手術がロボットを使って行われる予定です。
富士・富士宮医療圏で初めて導入された手術支援ロボット「ダビンチ(da VinciX)」。
高額なこのロボットをなぜ導入したのか?
ロボット購入価格:1億8700万円
保守料:1500万円/年(初年度はサービスで0円)
理由は色々ありますが、私が感じた1番大きな理由は医者の人手不足が原因です。私が医療事務をしていた頃、10年近く前のことですが既に医者は白髪の高齢者ばかり。症例数の多い、勤務条件の良い都市部に医師が集中している現状を重くみて、富士市は地域医療の将来性に投資したのです。
実際、このロボットは通常手術において3人必要な人数を1人削減し、2人で手術を行うことが出来ます。
今はまだ導入したばかりなので3名で手術に対応しているそうですが、ゆくゆくは2名で対応し、人手不足対策に乗り出します。
私たちの地域医療も今まで通りにはいかないのが現実だと考えています。その時の社会情勢にあった工夫を柔軟に受け入れる姿勢が重要だと思います。
(富士市立中央病院の病院だより春号にもダヴィンチが掲載されていました)
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